ほどほどに

忙しい日々が続いています。10月1日から,すぐ左となり席に,新人さんが座りました。まだ何もわからない新人さんですから,これまでの経緯やらなにやらもわからない,こちらとしても,いったい何からお願いしていいのか,手がかりが見えてこないので,戸惑っています。
もっとも,自分が仕事を始めたばっかりのころを思い出してみると,やはり入ってから一ヶ月くらいは,まったくもってこれといったことを与えられず,「放置プレイ」された覚えがあります。それでも,そんなこんなで,新聞記事の切り抜きや,文房具の整理や,コピー機の用紙の補充やら,電話の対応とか,そういったこまかな「雑用」から少しずつつぶしていたら,およそ半年くらい経っているうちに,ややこしい仕事をもおのづと任せられるようになっていました。
そのように考えてみると,この新人さんにも,きっと同じような道をたどらせてしまいそうな予感がします。「神の見えざる手」みたいなものが,作用してくるのを待つ,そして勝手を知ったら,どんどん追い抜いて行ってくださいませ,それがわたしのいつものやり方みたいなところがあります。これが良いのか悪いのかはわたしには,判りません。
ただ,わたしの場合は,少なくとも,「俺について来い」などというかっこいいことは出来ません。それだけははっきり言えます。そういう自分になりたいと思ったことも過去にありますが,結局「思っただけ」で終わりました。
変にかっこつけるよりも,むしろ,自分の中の自然の理に従うことの方が,わたしの場合は,当たり障り無く行くようです。目に見えるような成果はありませんが。いいのです。