味千拉麺に失望

いま,たいへん意気消沈している。それというのも富良野からの帰路で寄ったラーメン店「味千拉麺」のカウンターテーブル上にいつもあったはずの”豆板醤”入りの壺が跡形もなく消えうせていたからです。
じつは自分,辛いものが大好きでこの味千拉麺のこってりスープには,この壺入り豆板醤を匙山盛り3杯以上はどかとぶち込んで,スープを思い切り真っ赤に染めてから食べないと物足りないのです。*1
なぜ,そんなに辛くして食うのか? そう訊かれたら,「なによりも辛いことはすなわち,旨いし,それに食べて気合が入るから」と答えたい。それに加えてカプサイシンが脂肪の燃焼に寄与してくれるというありがたい副産物もあるのももちろんです。
しかるに,本日の味千拉麺では,いつもどおり豆板醤をスープにおびただしくぶちこんで真っ赤なトッピングすることが楽しみで楽しみで暖簾をくぐってきたのに,いざ,カウンター周りを探してみたところ,いつもの豆板醤入りの壺が,陰も形も無いのです。代わりにあるのは,紅生姜入りの壺だけ。
それで暫く目が点になった。そしてその後深い深い失望の念に襲われた。
おそらく思うにこの帯広界隈の客には豆板醤をラーメンに入れるというトッピングに対する需要が少ないので,いつしかテーブルから下ろしてしまったのでありましょう。よく考えてみると,道内には豆板醤をテーブルに置いてあるラーメン店って,多くないんですよね。けだし道内ではあまり一般的なトッピング法ではないのでありましょう。*2
それでやむなく,代わりに一味唐辛子とラー油をおびただしく注いで,その場をしのぐことにしました。これでもけっこう辛くなるのだが,でも,物足りない。豆板醤中に散らされた粒大なタカノツメにはかないません。豆板醤で入れられるはずの気合を入れることが出来なかったおかげで,すっかり気勢が削がれてしまって,いまくさくさしています。機嫌悪いです。しばらく立ち直れません。_| ̄|○

*1:もっとも,この食事法は,じつはかのテンイチから学んだものです。テンイチのスープはどろっとしているので,あのとろみが辛味成分をオブラートのようにくるんでしまうからでしょうね,思い切り豆板醤をぶちこんでも平気で食べることが出来るのも確かであります。

*2:でも,こってり系が多い北海道のラーメンには,辛い辛い豆板醤投入ってすごい有効だと思うのですが。