本日の読書

悪霊 (上巻) (新潮文庫)ドストエフスキー新潮文庫)」 こういう連休には大長編がふさわしい。しかも霊つながりだから,ホラー小説を読んだ後でも相性がよさそうです。(?)
ようやく上巻読了。第1部はなんか叙述が平坦で小説世界に入っていきにくくて読みづらいです。なんとなく,小さなロシアのこの田舎町で,農奴解放直後のあわただしい世相下にあるなということは理解は出来ました。貴族や地主といった,既成権力の地位が揺らいでいて,これから政治状況の進行次第では,誰が「勝ち組」になるか「負け組」になるのか,まったくもって予想がつかない不安な状況にあるんだなという感じが,文章から伝わってきます。
第2部になって,ようやく話に波が出てきて読みやすくなってきました。第2部でやっと,かのスタブローギンが現れてくれて,ガガーノフと決闘をしてくれます。このあたりでようやくスタブローギンの小説上でのキャラがびんびん立ってきて,読んでて楽しくなってきました。
いまは,上巻を読み終えて,すでに下巻に入っています。第3部冒頭のどんちゃん騒ぎな演説会のシーンを読んでいるところです。
明日中には読みおえられるでしょうか。
次回の読書の参考として,下記の人力検索を参考としてます*1