日録

晴天だけど、いまひとつ暖かくならない。冷えた風が体の中を吹き抜けて内臓から地味に冷やしてくれてるような感覚すらします。午前中は薄手のジャケットだけ羽織って過ごしていたけど、なんだか気分がすぐれないのでどうしたのかなと思ってたところ、どうも身体が冷えていることに感づいたので、午後は冬用のオーバーをまた引っ張りだしてきて羽織って過ごしてました。そしたらホカホカしてきて、体調も戻ってきたので、これで良かったかなと思います。4月も終わりに近いのに、毎日寒くなったら暖かくなったり雨が降ったり晴れたりで、山陰の天候は読めないなと思います。
日曜日も、とくにお出かけすることはなく、米子市内で過ごしてました。高速道路(無料区間)を経由して米子南ICで降りると、すぐに米子駅前の繁華街に出られることに気が付いたので、今後はこのルートを使って市内に買い物に出ようと思います。
ところで、鳥取に移ることが決まって以来、古代史関連の読み物を読んでいます。難しい専門書ではなくて、軽い文庫本中心ですが、この2冊「葬られた王朝―古代出雲の謎を解く (新潮文庫)」「水木しげるの古代出雲 (角川文庫)」は、面白くて何回か読んで参考にしています。特に、水木しげるさんのマンガの方は、わかりやすいですね。古事記日本書紀の神々の名前ってテキストだけだと難しい漢字と長い名前がどんどん連発してくるし、特に大国主命は異名も多いので、それで整理がつかずに退屈してしまうのですが、マンガだとそれぞれの神のイメージをくっきり描き分けてくれてるので助かります。水木さんの絵を何度も読んで、そのうえで梅原さんのテキストからさらに細かな情報をもらうように読んでいます。やはり微細な情報に関しては、絵よりもテキストの方がよく機能するなと思います。
そういえば、かの安吾さんもその活動後期は古代史にハマっていたようで、それで「安吾史譚」や「新日本地理」みたいなものを書かれてましたことをふと思い出します。特にテキストには書かれていないところに「裏読み」を仕掛けるのが得意のようでした。飛騨国が史実から抹殺されていることについて、延々と考察を繰り広げている一文は面白いものだと思います。もう少し活躍できる年月があったらば、山陰出雲の古代史にも手を付けていたのかもしれませんね。1984年に荒神谷遺跡が掘り出されるより以前に、歴史の裏読みによる想像力のみで、出雲王朝の存在にどこまで近づくことができたのか。そう考えてみるだけで興味深いところではございます。
ということで、今週を過ごせば、とりあえず連休になります。混雑するシーズンにでかけるのは、あまり好きではないので、そんな遠出はしないと思いますが、日帰りできる範囲内で中国のあちこちをめぐってみようかなと思います。
今週のオフィスでの宿題をどう片付けていこうかと考えつつ、おやすみなさいませ。