日録

○曇天でサイクリング日和でしたので、盛岡市内をぐるぐる回りました。地震のおかげで、自転車に乗る時間が増えて、そして街中の様子をくまなく見て回ることが出来てます。盛岡の街って、こじんまりとまとまってて、道が判りやすいです。6時間近くかけてゆったり街歩きでした。気温は5度くらいでしたが、自転車を漕いでると寒さはまったく感じなくて、汗ばむくらいです。平時に復しても、自転車歩きは続けていきたいと思いました。
○ニュースメモ。「枝野幸男官房長官は21日夕、記者会見し、東京電力福島第1原子力発電所からの放射線の影響を受けたとみられる福島、茨城、栃木、群馬県産出のホウレンソウとカキナに関し、原子力災害対策特別措置法に基づき、当面出荷を控えるよう関係事業者に指示する考えを示した。」 ついに国を挙げて農産物受け入れ拒否が始まってきた。東北の農業は大ピンチです。東北地方は、田舎だけど、日本列島の食料基地です。それをこんなにして、どうしてくれるんだと思います。そのうち、農業だけではなくて、漁業にも波及するのではないかと心配です。漏れた排水の行き先を考えるとです。
岩手県北部のスタンドなら、そんなに並ばなくても給油できる、という噂聞きました。具体的なスタンド名は判然しないが、岩手県北部ということは、二戸市だと思います。とはいえ、100%確実に給油できるという保証が無いので、おそろしくてこちら盛岡から二戸まで走行する気持ちにはなれません。もしも二戸まで行ったとしても、運悪くスタンド閉店だったら、そこでガソリンが尽きてしまって、車を乗り捨てることになります。
○立ち寄った書店で「空をサカナが泳ぐ頃 (メディアワークス文庫)」通読する。煙草のけむりを天に向かってぷーっと吐き出すと、空を魚の群れが舞う話です。想像がユニークなので、その場でおもわず通読してしまう。
○ついでに、「小林秀雄の恵み (新潮文庫)」も読む。長くて読み応えのある評論でした。20世紀前半の読書人がなぜ小林秀雄を必要としたのか、小林秀雄本居宣長をダシにしてどんな自分を語ろうとしたのかがわかります。あと、日本思想史の主役が時代時代で崩壊して移り変わっているということは、この本を読んで改めてなるほどと思う。奈良時代の頃は中国伝来の律令制度で、鎌倉時代の頃は仏教、そして江戸時代に入ると儒学へと移り変わっている。移り変わるということは、つまり、その時代で「何が必要とされたか」が変わる、ということです。そいう歴史を踏まえて、そして現代社会では「何が必要とされてるか」再考しなくてはならないと思います。
○どのみち、この連休は、ゆったり過ごせて良かったと思います。明日から火水木金、怒涛の一週間が待ち構えています。スケジュール表が埋まってて、果たして処理が追いつくのかいまから危ぶまれているところです。
○おやすみなさいませ。