どぜうふたたび

夏になると店頭でぴくぴく動いているので気になってつい買ってしまいます。さっそくどじょう鍋を今夜のおかずにしませうと思いつきましたので,それならば”ごぼう”も併せて買いましょうということになりました。
まだ何か材料が足りないような気がしましたが,まあ,ごぼうさえあれば臭みが消えるから,あとはなんとかなるだろうと思ったので,そのまま勇躍帰路に就きました。
まずどじょうを下ごしらえします。プラスティック容器の中に移し替えて,お酒を注ぎいれます。ここでまず,「日本酒」が手元になかったことに気がつきました。しょうがないから引き出しの奥底に眠ってた「ニッカウィスキー」で代用しました。ウィスキーの水割りを注ぎいれた瞬間,容器の中でどじょうは勢い良く暴れてくれましたが,15分も放置しておいたらおとなしくなりました。
この間にごぼうのほうも皮を削り落としてささがきして水に浸して下ごしらえを済ませました。
そういえば,たしか,昨年の同時期にもドジョウ調理していましたが*1,あの時はアルコールの効きが浅いうちに捌こうとしてしまったので,まな板の上でばたばた暴れられてしまい,たいへんな目にあいましたが,今回はそのようなことは無くてうまくいきました。ウィスキーがよっぽど効いたのでしょうか。ぐったりと眠ってぴくとも動きません。また体表のぬめりもすっかり落ちていたので,指ではさんでまな板の上で容易に固定することも出来ました。おかげでどじょうの細い身の中へ包丁をぐいぐい差し込むことが出来ました。5〜6匹も捌いて開いてははらわたを取り出しているうちに作業自体にも慣れてきて,だんだん速くなってきました。けっこうテンポ良く30匹ものどじょう下ごしらえを終えられました。
作業が終わったところで,どじょうとごぼうとを鍋の中にぶちこんで煮込みます。そして醤油と適量の砂糖を入れて味つけします。ほどよく火が通ったところで溶き卵を注ぎいれて,とじて出来上がりになりました。
ここで,「三つ葉」が無いことに気がつきました。あいにく本日の冷蔵庫には代わりとなりそうな青物が一片もありませんでした。いや,まて,あ,有った。「メカブ」のパック入りですw こいつを青物に見立てて,皿のど真ん中にあしらい,緑のいろどりを添えることにしました。これで,出来上がりです。
「ニッカウィスキー」で下ごしらえしたおかげで,モルトの甘い香りがぷんぷんただよう奇妙などじょう鍋になりました。