本日の読書

雑誌「日経LINUX2005年8月号」*1。べつにLinuxを愛用しているわけでもないが,たまたま64ページ中”静音LINUXサーバを自作する”という特集が気になって購入。サーバ専用(それももっぱらウェブサーバ,メールサーバとして)として使う分なら,まずハードディスクは不要*2,CPUだって少し古い規格のファンがついてないので十分OK,もちろんGUIだって不要,とにかく,無駄という無駄をすべて排して,静音,省電力化という意味での,究極のサーバを自作してみようというものです。たしかに,24時間稼動させるサーバの場合は,いたずらに機能が豊富なことよりも,音が静かで,省電力化されてあることのほうが大事なことであります。*3 そして,それは予算5万円程度で実現することが可能,というのもすばらしいです。思わず自分も作って見たいという気にさせられます。
そういえば,パソコンって,CPUの高速化を始めとする,高機能化追求の一辺倒にこだわってしまうあまり,本来必要十分なぎりぎり最小スペックというものについては,あまり考察されてきていないように思います。そういう意味でもこういう,ロースペックに徹底的に拘ったとも云える,この特集はなかなか新鮮に思いました。
でも,よく考えてみると,Linuxでちまちま自作機をこしらえなくとも,PSPとかNintendoDSのような,ハンディなゲーム機にサーバプログラムを仕込んで,そしてそれをLANケーブルにつなぐことができるならば,サーバとしても十分に通用したりするのではなかろうか。最近のハンディゲーム機の機能の高さには,そのグラフィックといいスピードといい,すべてが高機能でただただおどろくばかりでございます。しかも筐体が小さくてコンパクトにまとまっているから,継続して使用する電力も低いに違いない,だとすれば24時間稼動させるべきサーバとしてもうってつけなのではなかろうか。SONYかNintendoの技術者さーん,もし,サーバ転用としても可能なものならば,プログラムの構築をひとつ御一考いただけないでしょうか。そういうのって,無理なのかなぁ。

*1:カテゴリがwebになってんのは,ジャンルがパソコン関係だからというささやかなつながりによる

*2:その代わりにフラッシュメモリを使う

*3:ちなみに,この記事によると,デスクトップPC(CPUがPentium4プロセッサ程度のもの)を一ヶ月間休みなく稼動させると,その電気料は1600円くらいとのこと。これに対して,高さ180cm程度の大型冷蔵庫を一ヶ月間休みなく稼動させると440円とのこと。要するに,デスクトップPCの使用電力料というのは,冷蔵庫なんかよりも遥かに大きいというわけ。これにはおどろき。たしかに,24時間サーバとして稼動させるならば,省電力化は,必須事項であります。せめて,この,冷蔵庫くらいのレベルに押さえておきたいです。