昨日聴いたボロディン@クライバー親子

やはり共々名演奏なので聴いてて気持が良いので,昨夜から何回も聴いて楽しんでます。指揮者クライバーの発する気迫と勢いと,そしてそれをしっかり受け止めて精一杯ばりばり演奏をしているオケの必死な様子が,スピーカーを通して聴いている自分にも伝わってくるような録音です。
ただ父子聴き比べてみてどうだったかというと,ちょっと困っちゃいます。父子ともども快速テンポ主体の勢いみなぎる演奏で,何度聞き比べてもその演奏世界に大差は感じられないのです。やはり親子は似ているようです。曲のせいもあるのかもしれないのだが*1
まあ,父クライバーの方はやはり1947年録音ゆえ音質がかなり鈍いので,そうなると軍配は,音質が鮮明で生々しい息子クライバーの方でしょう,というところでしょうか。音質以外のところでは,それほど相違は感じなかったというのが,わたしの率直な感想だったりします。いいのだろうか。ヘンスラーレーベルさんの意図に外れているようだったらごめんなさいです。

*1:民謡風旋律に彩られているため音楽としてはカラーがある程度固定されており,そしてその解釈の幅も限られているのかなと思います。もっとも,ゴロワーノフ指揮のがかなり濃厚で個性的だといううわさを聞いているが,それは残念ながら未聴。