貴志届く

交響曲「仏陀」◎日本歌曲より~貴志康一 没後50周年記念コンサート~」が昨日アマゾンから届いたので聴いています。仏陀は未聴でした。長らく廃盤扱いということで、ヤフオクでも高い値で出品されているしで、手を出さないでいました。100周年記念再発は嬉しいです。今年中にこの再発シリーズを買わないと、また買えなくなってしまいますので、貴志を聴きたい人はいまのうちに店舗に行きましょう(それよりも、100周年記念ということで、新規録音もどんどんリリースされて欲しいです)。
仏陀交響曲は、軽妙で色鮮やかなメロディが盛りだくさんで、仏陀を扱いながらも、華やかなオーケストレーションでストーリーを華麗に流している、という感じで、交響曲というよりも、組曲です。だけど数回繰り返して聴いても飽きが来ないです。楽章ごとに、楽想も大きく変化していて、メリハリが効いてます。ベルリンフィルに演奏させても恥ずかしくないように、知恵を絞って、素材をよく厳選して、弛緩が無いように、構成しているのではないかと思います。そういう意味では4楽章でまとめたのもひとつの答えなのかなと思ったりしました。
歌曲の方も今回初めて聴けました。すばらしいです。「天の原」では、ソプラノの豊田さんが伸びのある声で、たっぷり歌ってくれてるし、録音もよく伝えてくれているように思いました。「かごかき」もようやく聴けて嬉しいです。
晴れ。
「朝日」ともあろうものが。 (河出文庫)烏賀陽弘道著)」読む。