ようやく

たてこもり犯身柄確保とのこと。想像以上に甚大な人的被害が生じてしまったのではなかろうか。真に遺憾。もっともっと細心に現場を包囲すべきではなかったろうか。人質が絡んでいたから,焦ったのだとは思うけれど。
しかしながら,犯行をする側として考えるならば,篭城というのはリスクが高い行為だと思う。家屋の周囲を大勢の警官で囲まれてしまった場合は,もはやどこにも逃げ場はありえない。そして疲れたからといって,眠って休むわけにもいかない。だから,長期戦になれば根負けするのは,ぜったいに犯人側の方である。
犯人側には最終的には選択肢は下記の二つしか無くなるわけで,
 1−説得に応じて投降する。2−自決する。
落ち着いて考えれば,不利で悲惨な結末は予想がついているのだから,にもかかわらず,「たてこもり」を敢行してしまうというのは,よっぽど切羽詰ったか,半狂乱になったかのどっちかだといわざるを得ない。
3つ目の選択肢がもしあるとするならば,もはや「消失」という,探偵小説的な展開にするしかありません。事前に綿密に計画を立てておいて,抜け穴でも掘っておくかするしかないのではなかろうか。だけど,そこまでしてまで,犯行に走るだけのメリットもありませんでしょうけども。