本日のCS鑑賞

「突貫小僧(1929年小津監督)」今朝方CSより収録した15分ばかりの短編を鑑賞。内容は小僧(=突貫小僧)が,とある人攫いのおじさんに誘拐される。しかし,人攫いのアジトで,突貫小僧は,数々のいたずらをしかけて暴れまくって,人攫いのおじさんらを翻弄しまくる。それがあまりにも激しくて,とうとう人攫いのほうで,手に負えなくなってしまい,ついに突貫小僧を解放してしまってオチになるというコント。
しかし,コントとして撮られた小品とはいっても,1929年という時点で,小津安二郎って,やっぱりまぎれもなく,小津安二郎なんですね。なんとも低いアングルのカメラ視点。そしてちゃぶ台周辺の小道具類の細かいところまで,よくもまあ造りこんであること。そして幼少児(=突貫小僧)のこと細っかな表情にいたるまで,活き活きとフィルムに納めてしまっていること。それらが,すべて”小津”ですね。そういう意味で,すごく感心してしまいました。
「淑女は何を忘れたか(1937年)」も併せて鑑賞。