本日の読書

言い難き嘆きもて「言い難き嘆きもて」(大江健三郎講談社文庫) 作曲家武満徹についての記述もりだくさん。武満のつねに静謐でいて,それでいて瞬時にはじけて鮮烈な印象で聴くものに耳に強く刻んでくる音楽と,大江の長いセンテンスでまるでぼそぼそと低く呟くようでいて,それでいて芯がしっかりした文章と,この両者ばんばんリンクしてくるような気がしますです。