1000冊自炊して分かったこと

というブログ記事を、検索してたらみつけたので、自分自身の1000冊自炊経験にかんがみて、コメントを加えます。

> 1000冊自炊して分かったこと:1970-80年代の花とゆめコミックスは紙質が非常に悪く、ScanSnap S1500の紙送りで詰まるか重なる。これを利用すれば自炊しにくい紙書籍DRMができるのではないか

花とゆめのことはわかりませんが、同じ時期の1970-1980年代の古びた角川文庫本とかは、紙質がつるつるしていて重送常習犯だったし、たとえ読み込みが完了したとしても、紙が古びて黒ずんでいるし、活字も小さくて薄いしで、たいへん取り扱いづらいものがありました。

> 1000冊自炊して分かったこと:同じ書籍をけっこう買っている。しかもそれに気づいていない。自炊するまで

意外なことにダブり買いは全くありません。いったい、なぜなのだか、自分でも謎です。

> 1000冊自炊して分かったこと:自分の本を1冊自炊したくらいでブログ書くとかちゃんちゃらおかしい

御意です。400冊くらい経験してから、自分なりのやりかた(一度に裁断する冊数、読み込み濃度等)が固まってきました。

> 1000冊自炊して分かったこと:自炊した本は普通ゴミとしても出せるので、ゴミ出しのチャンスが増える

激しく同意です。ずっしり重たくて、市指定のビニール袋が裂けそうだったことが何度もありました。あまりにも重たいので、これを「燃えるゴミ」として、素直に回収してくれるのか、そのことが心配になります。

> 1000冊自炊して分かったこと:裁断にはCARLのDISK CUTTER DC-210N(A4)を使用している。40ページくらいしか一度に切れないが、それを黙々と繰り返すことで、墨をすっているような心の落ち着きが得られる

墨をするような「静寂」な境地は、たいへん共感できます。とはいえ、時間がかかりすぎるので、300冊以降は、ふんぱつして、プラス製PK-513Lでばっさばっさ裁断するようになりました。

> 1000冊自炊して分かったこと:サイン本だったことを裁断したで気づいて後悔しないように。そのときは、「サインを電子化したのだ」と思うように

サイン本は、そもそも手持ちが10冊しかありません。はじめから自炊の対象外へ仕分けしてしまいました。

> 1000冊自炊して分かったこと:たとえ自分が購入した本であっても、この作家の作品は紙で残しておくかどうか、このシリーズは、といったコンセンサスは家族ととっておくこと

その心配はありませんでした。幸か不幸かはわかりませんが。

> 1000冊自炊して分かったこと:ハードカバーはそれ自体が自炊DRM

DRMという言葉の定義はよくわかりませんが、ハードカバー本の自炊は、省スペース効果の実感がもっとも顕著な件だと思います。本を保管するダンボール箱が、短期間の内につぎつぎと空になってくれて、気持ちがいいです。

> 1000冊自炊して分かったこと:本に貼付けられたシール、その作家のしおり、袋とじなども自炊DRMの一種

そうなのですよね。しおりだけでなく、帯に付されたメッセージも、本が刊行された時代の証として、きちんと記録すべきです。

> 1000冊自炊して分かったこと:カラーページはモノクロページに糊付されているので、裁断してもくっついていることが多い。剥がしておくのを忘れないよう。また、モノクロでもページがくっついている場合があるので注意

そこはスキャナ(SCANSNAP1500)の素晴らしいところで、くっついて重送したものは、すべて検知してくれてます。ありがたいです。

> 1000冊自炊して分かったこと:スキャン後の縦横認識間違いの修正には、Mac OS Xのプレビューを使っている。command + Rとcommand + Lで左右に回転させるんだけど、command + Lのショートカットが片手ではできないのがつらい

ごめんなさい。ウィンドウズ派ですのでよくわかりません。

> 1000冊自炊して分かったこと:1冊ぜんぶをいっぺんにスキャンはできないので、連続紙送り可能な枚数を、次々に置いていくことになる。ギュウギュウに詰めると紙づまりや重送しちゃうので、右端と左端に10-20枚くらいずつ乗せて、前のがなくなったら次のを入れるようにしてる

枚数はよくわかりませんが、指の感覚で「あ、このくらいの厚さ(枚数)なら連続スキャンできる」「できない」かが、判断できるようになりました。

> 1000冊自炊して分かったこと:巻末で重送になることが多い。この場合、1枚1枚手差しで次々と入れていくのだけど、間に合わずにスキャンが終了し、また新規スキャンをして後でファイルを合体させなくちゃとなったときの無念さ

たしかに、巻末で、糊綴じが強くなってることが多いですね。

> 1000冊自炊して分かったこと:スキャンしたのは95%くらいがコミックスで1014冊。これで91Gバイト

まったく正反対です。95%くらいが活字本です。45Gバイトです。

> 1000冊自炊して分かったこと:スキャンしたコミックスのPDFデータを自動的に縦横変更したり、変更を反映して再保存できるようなiPad/iPhoneビュワーで、自炊フォルダをマウントしてそのままブラウズできるようなのないかなあ

閲覧アプリで、これという要望はないですね。アップルの端末だったら、GoodReader。アンドロイドのアプリだったら、SideBooksが使い勝手がよろしくて、不自由を感じたことはありません。個人の感想です。

> 1000冊自炊して分かったこと:ああ、また1冊ダブって購入、ダブってスキャンを発見。保存するときに同じファイル名があるという警告で分かるのだ。ちなみに、くぼた尚子。彼女のだけで、これで3冊目のダブり……

ダブリ買いは全く無いですね。記憶力はそれなりに自信持っていいのかもしれない。とはいえ、所詮、無学な人間なので、購入している絶対数が、そもそも少ないだけなのかもしれないですが。