日録

晴天。オフィスには行かないものの、盛岡市内にてマイペースに過ごす。
県立図書館にて読書。「古川ロッパ昭和日記 戦前篇?昭和9年‐昭和15年」こんな高額な本は持ってませんので、頼りになるのは図書館です。戦前編のみ、半日かけてざっと読み通す。編集のおかげだとしても、ロッパさんの日記は読んでてわかりやすいです。戦前に関しては、文中で絡んでいるキーマンは、徳山、藤山、神田、渡辺で、この人たちとのやりとりと、そして一座の快進撃ぶりが楽しいです。

昭和十一年八月九日(日曜) 医者へ寄って、十二時に楽屋入りする。昼の部はとっくに売り切れ、夜の部も昼のうちに売り切れてしまうという盛況。「昇給」なんて馬劇をやっててこう来るんだから考えさせられる。昼の部の汗を流すと、ニューグランドへ、ポタージュと鶏のココット入り。渡辺篤が来たら、富山をやらせ、徳山の荒尾で金色夜叉をやりたい。三人ばかりの何々シスタースをつくって歌わせることにしたい。色々内容充実について考える。夜の部、入江たか子と田村来訪。田村は「歌う弥次喜多」絶賛で、前編よりもずっと面白いと言う。九月は大いに本を練って、十月十二月を又、めちゃくちゃ満員にしたいものなり。ハネ後四谷。

メモメモ。うん、文面から伝わるこういうハリキリぶりは、手本にしたいです。
おやすみなさいませ。