日録

○晴天。9時から15時までオフィスで諸々整理作業する。その後、散髪してから自宅に戻る。
○ウェブでニュース見てたら、岸部四郎さん宅の蔵書が、とあるバラエティの企画にて「風水向上」ということできれいさっぱり売却処分されたとのこと。その蔵書の中に、「吉田健一著作集」というなかなか珍しいものがフルセットで揃ってたみたいだが、そんなの容赦しないで一冊20円であっさりブックオフ行きになってしまったそうです。・・・う〜ん、たしかにそれは型破りな売却処分です。とはいえ、岸部さんもこのことで嘆いたり怒ったりするわけでもなくて、むしろ、飄々と受け止めておられることが意外でした。もはや吉田健一なんか久しく読んでなくて、ほんとうに要らなかったのかもしれません。書棚がすっきりして、心のなかまでさっぱりしたのかもしれません。
たしかに、ふと考えて見れば、蔵書が古くなるというのは、「見た目」だけが色褪せるだけではなくて、「自分の心の中」でも色あせていることって、たしかにあるある。買って数日して、まだ読んですらいないのに、すでに古めかしく感じる時もある。もはや省みる機会もなさそうな、そんな感覚です。そういう本はたしかに要らない本だと思う。ふと自分の部屋を掃除したくなってきました。
だけど、吉田健一著作集は、読むべき人の手に渡れば、また豊穣なものになり得るかもでした。安易にブックオフ行きにしないで、ネットオークション代行にでも出せばよかったのではと思ったりしました。
○夕食では、某鍋料理*1のまねをして、チーズおじやを作ってみました。グリエールエメンタール、ロックウォールの三種のチーズを同量用意して、それを鍋の残り汁でぐつぐつ煮立てたおじやの中にぶちこむというものです。
正直、わたしの口には合いませんでした。そもそもブルーチーズ(=ロックウォール)が、×です。あの匂いが鼻腔を突くと、退散してしまいます。それに、グリエールが粘って粘って食べづらいの何のって、微妙な感興でした。これを「旨い」と思って食らうのは、かなりの修行と工夫が必要だと思います。
○おやすみなさいませ。