オロセ倉メモ

雨天。今朝方、西和賀町で撮影。つり橋の向こうに見える山塊が「オロセ倉」という岩山です。この辺ではひときわ目立ってすっくとそびえたってる山だったので、気になって周囲を散策してみました。
公園内の看板に由来がいろいろ書かれていたのでメモしてみる。

焼地台公園を見下ろし、湯之沢地区の真正面の大きな岩倉を「オロセ倉」と言います。地名について特に口承などはありませんが、「オロセ」とは、アイヌ語で「大きな岩場、神の住む神聖な倉」と意味からきたという説と、原住民の神々である「於呂閉志(オロシエ)」からきたのではないかという説があります。むかし、むかし、このオロセ倉の中腹の洞穴に薬師如来様が住んでいましたが、オロセ倉の上は地区の草刈場であったことから、草刈りに連れてきた馬がところかまわず悪さをするものだから、たまらず本屋敷に移り住んだと言い伝えがあります。今でも、滝之沢地区のシンボルとして人々に愛されている岩倉です。

言い伝えが残っているのはわかりましたが、この言い伝え、後でよく考えてみると、寓意らしきものがさっぱり感じられないのが不思議です。お馬さんがいろいろ暴れたおかげで、薬師如来さんの静穏な生活が打ち破られた、それだけの話であって、追い出されて出ていったそのあとでなにかしら天罰が下ったとかそういったオチが無いのが、面白いと思いました。
来週あたりは、海岸方面にも足を伸ばしたいと思います。