本日の読書

それでも人生にイエスと言うフランクル著、春秋社)」 名著「夜と霧 新版」を書いた人による講演記録とのこと。ちなみに講演の時期は1946年だそうだから収容所での記憶がまだまだ生々しい時期ということになります。ただ書かれてある内容はごく平時の日常生活に沿った内容であって、収容所での経験を殊更に強調していない。これは講演時期からすると意外なことだと思う。人生とは、その意味について答えを導き出すものではなくて、それ自体が「問いかけ」であって、個々に与えられたものであり、それに応え続けることが全てである、とのこと。講演のおおよそのトーンはこれかなと思う。