安吾忌について

ほんとにメモをとらなかったので,前年のようにきめ細かくは書きませんが軽い備忘録程度に。正直書くとアルコール抜きで参列していたのは誤算でした。せっかくのイベントなのですからゆっくり飲んでリラックスムードに成るべきでした。^^;
それはさておいて,会の段取りは,例年とほぼ同じです。開始時刻になったら,まず最初にみんな献杯して,団欒,それから安吾をめぐるさまざまな人がスピーチをする,それからここ数年好例になっている「カルトクイズ」10問を楽しむ,という構成です。時間帯としては,17時から19時30分過ぎまで盛り上がってました。
ただ,今年の冒頭は,厳粛な報告から始まりました。安吾の甥にあたる村山氏がこの10日なくなられたと言うことで,はるばる松之山から来られた高橋さんが報告されました。この冬,凍結した路面で転倒されて,それからみるみる体力が弱ってしまい,鬼籍に入られたとのこと。生前の安吾を知る人材がまたひとり居なくなってしまい,さみしいことです。
特別イベントとしては,京都のロックバンド「風博士」ボーカルの杉山さんがガット弦のギター1本弾きながら,持ち歌を三曲披露されてました。MCで杉山さんが安吾の作品の中で好きだといっていたのは「ピエロ伝道者*1」とのこと。立命館に通っていた頃から安吾が大好きで,この安吾忌で持ち歌を披露できたのは光栄であること。それから愛読している文芸文庫*2で解説を書かれている川村湊さんと,会場で生で会えたことにはかなり感激されているご様子でした。
他にもいろいろなスピーチがあったようだが思い出せない。赤塚不二夫さんの娘さんや,NHK新潟のアナウンサーとかによるスピーチがあったような気がします。
あと,林忠彦さん撮影の写真に写り込んでいるラッキーストライクみたいなデザインした「危険な関係*3」についての考察が興味深かったです。伊吹武彦による訳本のどのバージョンなのかかなりつっこんで調査されてましたようで,なかなか同定する資料が少なくて探求はかなり苦心されてた模様です。
なにがなんだか盛り上がっているうちに2時間半はあっというまに過ぎました。
翌日は外せない仕事があったので,自分は,さっさと退室して,JR東京駅に向かいました。そのまま新幹線に飛び乗って,翌日になる前にはすでに帰宅してました。
2次会組は,近所の居酒屋に突撃して,おおいに盛り上がっておられたと察せられます。
それでは来年もよろしくお願いします(平日開催で,遊びに行けるのかという問題はありますが)*4