著作権ぬす

著作権法違反で会社員逮捕。人気歌手のコンサートを客席で隠し録りし,そしてそれらをCDRに焼いて会場そばの駐車場等にて販売行為をしていたところを取り押さえられたとのこと*1
困ったことですが,たしかに,熱心なファンだったらつい買ってしまいますね。4年間での売上が400万円いくのも納得できるように思います。MD録音だから音質は劣悪だとしても,それでも,そのアーティストの熱心なファンだったら,その劣悪な録音記録を聴きながらでも,その中から,生の会場の臨場感を脳の中で組み立てて追体験することが出来ますから。
それに,たとえば,このニュースであがっている,千春さんのコンサートなら,その開催地次第でトークの内容が奔放に千変万化してくるだろうから,ファンとしては,少しでも多くの記録を,自分の手元に置いておきたい,という心理にはなるでしょう。
民生用の録音機器の小型化が進んでしまっているので,これからこのようなケースはますます増えてくるし,ていうか,もう食い止めようが無いような気がします。
食い止める手段として考えられるとすれば,もはや本気で「持ち物チェックを厳格」にするくらいしか無いのではと思います。それこそ飛行機搭乗時に誰もが通過する,あの「金属探知機」みたいな大仰な検査機器を,コンサート会場の入口に設けておくしかないのではないかと。そして録音機器を見つけたら即没収。もちろん,そんなことをしたって「抜け穴」はどこかに必ずあると思うけど。
それでも「記録」がまったく不可能な状況から「伝説」は生まれると思うし,そして「録音」から隔絶されている,という環境が保証されれば,舞台の上のアーティストも,普段以上に羽目を外して燃えることが出来るのではなかろうか,そんな気がします。
ケースはちょっと違うけれども,以前に,平井堅のコンサートだって,会場でワインを配るというサービスがあったけれど,あれだって,事前に警察関係者としっかりと作戦を練ったおかげで,飲酒運転摘発が「皆無」で終わった,という実績もあったのですから,みんなできちんと協力すれば,ことはちゃんと守れるという証左のひとつではないかなと思います。
以上,漫然と書き流しているこのごろです。