行間

昨日読んだドリアン本の一節をふと思い出してしまう。

・・・以上の話は,東南アジアに出かける予定の無い方には無縁に聞こえるかも知れない。しかし数年前から,比較的手頃な値段で,まとまった数のドリアンを店頭に並べる大手スーパーも出てきた。そんなチャンスを見かけたら,ぜひ試していただきたい。もちろん,輸入用に若めの収穫をしたものがほとんどなので,買った後,普通は一日から数日室温で追熱させる必要があるし,本格的な味わいには今一歩である。しかし選べば,ドリアン渇望感を癒すには十分なほどおいしいものも,けっこう見つかる。香りがしだしているものを選んで,部屋においておけば,ある時いきなり香りが立ち上がり始めるだろう。それが食べ時である。

上記文中,
「本格的な味わいには今一歩である」「十分なほどおいしいものも,けっこう見つかる」
直截な表現を避けているのが気になってしかたがない。
現地で食べるものと,輸入ものとは,「雲泥の差である」と,思いっきり書きたくても,国内の輸入業者の方面に遠慮して,筆を抑えている感じ。なんかかわいい。