NHK

昨夜録画した,「神秘の海,富山湾ー海の中までアルプスが続くー」を観てます。著作「へんないきもの」で紹介されてた,あの,”オオグチボヤ(添付画像オビ部分右下箇所におおきく描かれている生物)”を実写映像で拝むことが出来て感激してます。ふだんは,その,ぱっくりと開けた大きな口で,流れてくる海水とえさを吸い込み続けているのですが,それが,目当ての,えさを飲み込むと,その大きな口をぺたっと閉じてしまうんですよ。その様子もとってもユーモラスでした。笑っちゃいます。
しかも,このたびの潜水艇による深海調査で,世界で初めて確認されたという,オオグチボヤ100個体もの大群生の映像までも拝めました。ちょっとグロテスク。でも,この手の,深海生物というのは,その過酷な環境のため,群生はありえない,というのが通説だったそうですが,それを覆す発見とのことです。
この富山湾というのは,地図の上では,湾としては小さいにも関らず,水深1000mもの,とてつも無く深い海とのこと。また,北アルプスからたえず流れてくる,河川と伏流水が,海へミネラル分を供給し,その栄養分でたくさんプランクトンが発生し,そしてそれを求めて,深海から珍しい魚介類がわざわざのぼってくるということで,こういう環境は,世界でもなかなか稀ならしいです。ホタルイカがここでしか獲れないのも,この独特の海底地形によるものとのことです。
話は飛ぶけども,これって,北海道なら,知床の羅臼とも共通している環境だなと思った。たしか,あそこも,海岸すぐ傍から,いきなり1000mクラスの深海になっているとのことで,それで,オホーツク海の深海生物が,浅瀬まで,やってくるということで,それで,珍しい生物がしょっちゅう発見されます海ですね。
沿岸すぐそばからいきなり,深海の奈落の底へと,果てしなく落ち込んでいく地形,というのがミソのようです。
追記:3/14(火) 00:40〜01:35 NHK総合にて再放送されるそうです。