折りたたみ自転車大活躍

ようやく帰宅。というのも,この夕方,陽が落ちてからふと買い物がてら自動車に乗って,帯広市に出かけて,そして帰る途中に,帯広市内のとあるコンビニの駐車場に自動車をとめて,コンビニに入ってしばしお買い物,飲み物等を買い終えて,そしてふたたび自動車に戻って,エンジンをかけようとしたところ,キーを何度もがちゃがちゃまわしてもまわしても,エンジンがかかってくれないんです。コックピットのLED表示がむなしく点灯するだけで,肝心のエンジンの方が無音状態のままさっぱり動いてくれません。車,壊れました。
じつはこうなる予兆は昨年の秋ごろから生じてました。この車は普通のと同様に,キーを差し込んで,それを右にまわしてエンジンをかけるのですが,どうも,昨年の秋ごろから,接触が悪くなっていて,少し力を入れて,えいと,キーを右にまわさないとエンジンがかからなくなっていました。しかも,一発でかからない,3回,4回と繰り返さないとだめという状態で,まあ,それでも,だましだまし使っていたのですが,どうも,今日の今日になって,限界に来てしまったみたいです。そんな風にがちゃがちゃと操作を繰り返すものだから,キーを差し込むドラム部分が,完全にへたってしまったものと思われます。
結論。自動車での帰宅はあきらめることに決定。時刻にして22時ころ。もはや対応できそうな整備屋さんを,ここに呼ぶことはできなさそうな時刻です。それでひとまず帰宅です。動かなくなった自動車は,明日の午前中まで,この駐車場に預けておくということで,コンビニの店長のOKを得ました。
そして,そこで,たまたま自動車のトランクに積んでおいた,折りたたみ自転車が登場しましたのです。こいつをこいで15kmの道のりを帰宅なのです。帯広市内を軽く散策するために持参しておいた,この折りたたみ自転車が,まさか,こんなところで,役に立つとは思いませんでした。
それでも,帯広市内から,拙宅音更町駒場まで,距離にして,15kmくらいあります。しかも,夜間走行。
 帯広市=1km⇒十勝大橋=3km⇒音更木野=5km⇒音更本町=6km⇒音更駒場
おおむね,距離にして,上記の配分とおりだとは,思うのだが,最後の,音更本町から音更駒場までの,およそ6kmの区間は,しんどかったです。この間,外灯が,3つしかないんです。しかも周りは畑ばっかり民家なしの一本道,したがって,外灯の光が届かない箇所は,まさしく”闇”です。しかもこの折りたたみ自転車には,仕様でランプがついてないので,目の前の路面の凹凸が見えません。たしか近代文明は,人間の日常生活から”闇”を消し去ったと申しますが,ところがどっこい,この音更町には,往時には及ばないものの,それに限りなく近い”闇”がまだまだありますです。しかも,今夜は月が出てない星空だから,ますます真っ暗闇です。前が真っ黒くてさっぱり見えませんので怖いです。こんなしんどい路程でしたが,それでもなんとかたどり着きました。時間にして,一時間ちょっとくらいかかりましたか。
それにしても,不意の自動車トラブルはめちゃくちゃしゃくだったです。
でも,自転車で,こんな距離を走破したのは,いったい何年ぶりだろう,そういう意味では,ちょっと感動モードです。意ならずも,いい運動になりました。それと,おりたたみ自転車にも大感謝です,安物などと馬鹿にしててごめんなさい,あなたがいなければ今夜は駒場の拙宅に帰ることなどできませんでした。これからは,安物などとけなしません,大事にしますよ。