釧路市の

古書店「豊文堂」にていろいろ漁るもののこれといったものなし。たとえば店内のとある棚にて,袋から外されたすっ裸状態のSP盤が50枚くらい無造作に平積みされていましたが,そういう過激な状態なので,平積みの山を崩して,中を確かめてみようという気が湧いてこないのでそのまま退散。これも店主の作戦か。LPもこれというものが見当たらない。文庫本は読んだこと無いのがちらちらあったので何冊か購入。たとえば,
松井須磨子―女優の愛と死 (文春文庫 (292‐5))戸板康二著文春文庫発見。150円。本当はもっと状態の良いのをすでに架蔵済なのですが,実家の物置のどこかに眠っているはず,という状態なんで,いまだ読んでなかったので購入。もともと推理小説が好きなので,戸板の文庫本といえば,「グリーン車の子供」「団十郎切腹事件」「才女の喪服」とかを古本屋の棚からわしづかみにしてまとめてどばっと買ってみたときに,「ちょっといい話」とかとも混ぜこぜにしてこの松井須磨子の評伝をも買ってしまったのだと覚えています。もっともそのとき関心を持っていたのは,推理小説ばかりだったので,こういう評伝を読むのはつい等閑にしてしまってました。いまになって明治大正についての知識が前よりはいくぶん増えてきたのでとみに読みたくなったので探してたところでした。
春光寫眞館中にも松井の写真がありますので,参考にリンクして拝む。カチューシャの唄のレコードが,2万枚売上が出たという由のソースはもしかしてこの本なのかな?