日録

晴天。昼から長距離ドライブして山形市にまで出かけてみる。弁士の片岡さんが終戦直後に製作された”幻灯”を披露してくれるというので、ふと会場の美術館に立ち寄りました。幻灯ってなんじゃらほい、と最初思いつつ観てたのですが、なるほどフィルム静止画像による紙芝居なのねん。とはいえ、暗闇のなかに強い光で投影される画像ってのは、それだけで説得力が強いような気がします。片岡さんの語り口も絶好調で、あらゆる登場人物で自由自在に声色使い分けられて、生き生きした表現でなかなか楽しめました。
幻灯の内容は、当時の社会党共産党プロパガンダを反映したものなのかな? 炭坑の労働者が団結して、デモをして自由と権利とを勝ち取るプロセスを描いたものとか、なかなか硬派な内容でした。これを当時の”ドキュメント”として観るべきか、それとも現代もいまなお相通じる問題として観るべきか、それは自宅に戻ってから考えます。おやすみなさいませ。