諸井#3

独欧圏作曲家の交響曲について、よくベートーヴェン#3とかブラームス#4とか記述する例があるから、邦人作曲家の場合でやってみたが、なんだか違和感ありありです。漢字と記号とアラビア数字との組み合わせは普段見慣れないからだろうかと思う。取り下げます。きちんと諸井三郎交響曲第3番作品25と記述しましょう。
ひさびさにCD買いました。今回、KING新盤が加わったおかげで、2種類の演奏(KING盤;山田&東京都響、盤;湯浅&アイルランド響)で聴けるようになって良かったと思います。大感謝です。つい最近発売されたライブ録音なのですが、こちらのほうが、最初の貴重低音(ソーソーソソ、ソーソーソラ♭)が、よく強調されて聴こえています。そしてこの基調音がしつこくしつこく繰り返されながら、楽器をとっかえひっかえ展開していく様子を聴き取りやすいし、このくり返しがはっきり聴こえるおかげで、この悲痛な音楽世界へと心がどんどん引きずり込まれていきます。たぶん録音条件の微妙な差によるものなんだろうけど、聴くオンリーの人間としては、この楽章最後まで聴いていく上で、催す感興で、差が大きいのかなと感じました。この序奏部ですっかりと音楽世界の中に聴き入ってしまったところで、そして主部に入り(6:35)、弦楽器とトロンボーンがぎくしゃくと慌しく主題を奏でてきて、音楽の緊張感がどんどん高まっていく。そして主題が寄り集まっていって、最後には金管が輝かしくかつ痛々しさを伴いながら鳴り響きます(13:25)。かなり効果的で感動しました。第2楽章は、スネアドラムの音が荒々しいスケルツォ楽章。そして、第3楽章は、ゆったりとした浄福的なフィナーレで、この温かい響きを聴くに任せていると、心と身体とがどっかに行ってしまいそうな感すらあります。第1楽章の世界でしっかり聴き入ってしまうと、後半の2楽章もおのづと効果的に聴くことが出来ました。
このKING盤を聴いた後で、改めて以前のNAXOS盤を聴いてみると、そのクールな演奏ぶりにまったく別の感興を催すから面白いと思いました。どっちも緊張感あふれててすごい演奏なんだなと思います。
また、このKING盤ですが、片山杜秀さんの解説が丁寧ですばらしいです。楽曲の構成をすみずみまで押さえていて、印象批評には陥ることがぜんぜんなくて、それでいて平易に書きあがっていてわかりやすくてすごいと思います。聴く上でめちゃめちゃ参考になります。
添付画像のうち、上はKINGのCDです。NAXOS盤も実物持ってましたが、いまはひっこし荷物のどっかに紛れ込んでて、どこにあるのかわかりません。だから手持ちiPodの画像のっけてます。
晴れ時々小雨。今日はプールには行きませんでした。自宅で上記の音盤を聴いたあと、また盛岡市内に出て、忘年会の会場候補を物色してました。おやすみなさいませ。