むかしのうた

このごろなぜか陽水さんのアルバムをちょくちょく聴いてます。「白い一日」の冒頭が「♪真っ白な 掃除機を 眺めては飽きもせず」と聴こえてくるので、もしやと思ってGoogle検索してみたら、件数かなりヒットしてくれました。有名な空耳みたいです。これが面白いのは、仮に本当に「掃除機」だったとしても、なんか変なんだけどそれはそれで歌詞の世界の中で矛盾なく収まっているし、そして陽水さんらしさがそれほど損なわれないことだと思います*1。そもそも陽水さんって、日本語の使い方が不思議な人だけど、歌唱力の巧さでみんな完璧に片づけてしまうところがありますし。白のパンダをどれでも全部並べればアジアになるとかいうのもありましたくらいだし。
謡曲は頭の中でループし始めると止まりません。2月はあと一週間で終わります。そして桜3月散歩道です。街へ行けば人が死に、狂った桜が咲いては散る季節になります。縁起でもないです。

*1:3月5日付追記:掃除機をじっと眺めても飽きない人間とは、なんじゃらいほい、そんな人間いるわけないじゃん、と思われるかもしれないが、たとえば某ダイソンのサイクロン式の掃除機とかだったら、その「機能美」が本体全体ににじみ出ているので、一日中ぼーっとしていほれぼれとして眺めていても飽きない、といった心境もありうるのではないか、また単価も激高いのでより一層感慨深くて「触れもせず」にいつまでも眺め続けていたっていいのでは、と思ったりします。