郡山から帰宅

市内の書店にてユリイカ掲載の太宰&安吾特集読む。ざっとメモ。吉本隆明さんによる対談記事にて,この二人を「思想性の高い」作家として,かなり強調して定義しておられたのが印象に残った。そして思想性の高さということを踏まえて,これに匹敵するのは,他には漱石くらいしかいないのでは,とのことだった。こういう視点はもしかしたら吉本さんがむかしから書いてきたことなのかもしれないけど,わたしとしては初めてでした。それと別の人による記事で,太宰の作品が,携帯小説の先取りとしての位置づけをしておられたことと,そして現代のブログの文体とも似ている,との指摘は,なるほどと思った。あの平易な文章と自虐を取り混ぜるやり方は,たしかにブログ的だなと感じます。また他の人による記事で,太宰,安吾もおもしろいけど,自分には,高見順伊藤整もおもしろいよ,いまこそ読まれないと,という,読書の水先案内としての一文も興味深かった。あとでもう一度目をとおしてみようと思う。
ついでに,かねてから本業用の黒皮靴がかなりへたっていたので,市内の靴屋に立寄って手頃な価格のを購入する。しかし,後になって気がついたこと1件発生。これこそアウトレットモールに流れてきたブランド品を買えばよかったのではないかとか。
とりあえず,郡山での所用は好調でした。連休の続きはまた夜が明けてからです。寝ます。