昨日録

昨夜、予定どおり、郡山市に行ってました。そこで県内合唱の金賞団体の内情について漏れ聞くことができました。課題曲選定は別に委員会があってそこで決定される。コンクール用の選曲はなるべく演奏歴の少ないマニアックな現代作曲家のを対象とする(比較対象が少ない方が審査で有利な模様)。練習日は週に3回。音取り作業はもっぱら各自の努力に委ねられており、団員全員小さなキーボードを練習会場に持参していて、怪しい音程については各自で確認する。そして、暗譜必須で、かなり早い段階から譜面を手離すらしい。このように、団員に要求するものがかなり濃いにもかかわらず練習参加率は8割を超えているとのこと。
すごいです。すべてが「システム化」されていて、そして練習「量」で勝負しており、そして個々の「モチベーションが高い」のですね。いまや「そこまでやらないと」金賞にはたどり着けない世界なのだなとも思いました。実際に生で聴いていると、巧くて感動しますので言葉はありません。たとえが強引かもしれないが、むかしのオーケストラで言えば、メンゲルベルクとかムラヴィンスキーとかのエピソードで聞くような、超緻密な音づくりしていたことを、また別のかたちで実現しておられるのでしょうか、話を聞いていてそんな印象を受けたりしました。