刺青ぬす

スイス人男性が背中に彫ったタトゥーを2400万円で売却し契約成立したとのこと。描かれているのは聖母マリア像で、35時間かけて制作。タトゥー実物は、本人が死亡したときに背中からはがして、ようやく落札者の手元に届けられるとのこと(こぼれ話から)。
一流の彫り師に依頼して35時間かけて制作したものを2400万円で売却、ということは、どんな掘り師に依頼したのかはわかりませんが、とりあえず元は取れているのではと思います。しかし、不意の手術や怪我で背中からメスを入れるようになった場合はどうするのでしょうか。あと、火傷も負うケースも考えられます。うーん、謎です。
たしか、漫画のブラックジャックにも似たようなテーマがありました。組長の息子から執刀依頼を受けて癌摘出手術を施そうとしたが、組長の背中全体に見事な刺青が施されていた。おまけにこの組長が凄んできて言う。「この彫り物に少しでも傷をつけたらただではおかない」それでもブラックジャックはメスを入れる。鋭利に研ぎに研いだメスを用いて、筋肉の流れに沿ってスパッと背中を切開して、癌を見事に摘出。縫合も完璧に仕上げて、癒着後も傷跡一つなく仕上がった。だが、組長の癌はすでに末期だったため、その数ヶ月後に逝去してしまう。そして刺青施された皮だけはがされて、額に入れて、組の事務所に飾られる、という結末でした。何巻収録だったかは忘れました。