本日の読書

クラシック名曲名盤独断ガイド (だいわ文庫)」 執筆陣多種多様にして批評基準も又おのがじし全き独断及び印象批評によるもの。類書多かれども各曲につきベスト盤と並べて「ワースト盤」をも挙げさせているのは珍しき趣向と思う。ブルックナー#9(シューリヒト指揮VPO,EMI)のごとく、名盤としての共通認識固かりしものなれども、本著にては「ワースト」扱いとのこと。本書曰く、この盤で観賞するに、演奏方向性が明確でなく、どこへ連れ去られていくのかわからない、心細い、不安感ばかりが心をよぎるばかりなりとのこと。そのように思って聴けば、なるほどと言えなくもないと思う。鑑賞とはまことに多様なり。メモメモ。