本日の読書

高城高全集〈1〉墓標なき墓場 (創元推理文庫)」 北海道東の釧路の光景が濃く描かれていて,たいへんに親近感を感じながら読みました。釧路の霧の濃さをポタージュスープの濃さにたとえて描いている文章はずばり的を得ています。JR釧路駅*1を降りて幣舞橋を渡って,小高い丘を越えて,春採湖へ到るルートなんかも,あ〜これいまでも,あるある〜と実感を伴いまくりながら読めました。
真珠湾攻撃総隊長の回想 淵田美津雄自叙伝(淵田美津雄, 中田整一著,講談社)」 「凡将」としての山本五十六を明快に分析して語ってくれているのは目からうろこ。特にミッドウェー海戦関係の作戦については,「航空の素人」の発想として思い切り断じてます。

*1:あ、執筆当時は国鉄ですね。