現実逃避

wikipediaで「トロイの木馬」の伝説を読んでいる。作戦として、ゲリラ兵を巨大な木馬の中にひそませておいて、他の味方兵隊は一目散に退散してしまう。そして巨大な木馬だけが戦場のどまんなかに残される。敵さんはこれを「戦利品」だと勘違いして、城内に引き入れ、その日の晩は、勝利のパーティで飲めや歌えになってしまう。深夜になって、木馬の中からゲリラ兵が出てきて、酔っ払ってぐだぐだになっている敵さんの城内を奇襲をする、という顛末ですな。
木馬の中に、ゲリラ兵を潜ませる、これって、実際にやるとなると、かなり困難なことなのではないかと思ったりします。殺気だけでなく、人の気配をすべて消し去るくらいの、覚悟をきめた上で、木馬の中でじっと息を殺していないと、たちまち敵さんに悟られるのではないかと。ついうっかりくしゃみをしたり、背中が痒いからと思って身を動かしたりすると、たちまち木馬の中から「ガサッ」という不審な音が響きます。たちまち木馬の中から引きずり出されて首を切られて終わりですね。
往時の希臘ゲリラ兵の度胸に感服します。
はい、現実逃避これで終わり。