酩酊時の記憶をたぐり寄せる

10日夜は郡山市桑野酒場にて、合唱仲間と飲み会でした。酔っ払って調子に乗って、挨拶とスピーチの場面で、大言壮語を連発していたようです。
「歌への情熱は”太陽以上に”燃え上がっています!」
「歌う”楽しさ”だけではなくて、”厳しさ”もみんなと共有したいなと思います!」
なぞと、酩酊しつつも、さわやかな顔で、実力不相応なことを連発していたような記憶がw ああ、品格ぶちこわし。願わくはお仲間のご寛容を乞います。ここに書いてどうするのでしょう。

そのような酩酊時の記憶を辿ってみると、来年度から教員採用予定という某彼と談話したことを思い出した。たまたまちゃぶ台挟んで向かい合ったわたしが秋田県出身だというので、話のネタとして出されたのだと思われますが、興味深かった。

彼の話によると、つい先年、全都道府県で、とある学力調査をしたところ、秋田県がトップだったとのこと(ただ、どのような調査だったかまでは、その場で訊ね返さなかったので、わかりません)。
たしかに、秋田県出身ではあるが、個人的に秋田県での学校生活や教育事情なんて、すでに20年以上も隔たっている話なので、知る由もなかったし興味もなかった。
しかし、自分が秋田の某中学校に通っていたその20年昔は、少なくとも「学力で秀でた県」ではなかったように思います。そのように認識していただけに、彼の話を聞いてて意外に感じました。

また、放課後の掃除中に、
「無駄話をしてコミュニケーションをしててOK」
としているのは、東北6県では秋田県だけだったそうです。他の県は「掃除中の無駄話は一切ダメ」ということで沈黙の行できりきり締め付けてしまっているのが実状だそうで、それに比べると、秋田県のその「フリーダムなあり方」が、いま、たいへん評価されているとの事でした。

どちらも意外な話でした。わたしが通っていた頃とはずいぶんと事情が変わっているみたいで。もしかしたら、10年後20年後には優れた人材を輩出することになるのかもしれません。
もしそうでしたら嬉しいことです。見守ります。

しかし、ひるがえって考えてみれば、そういえば、秋田県は良からぬ見本を二つ産んでます。・・・全国で自殺率トップ県。そして藤里町の児童殺害事件。これは笑い事ではありません。どちらも環境次第では、どこの家庭にでも問わず起こり得る話だと思いますだけに。
その反動もあってか、たとえどちらも一筋縄ではいかない問題ではあるとしても、「教育」に、ひとつの答えは見出せる、と考えているのだろうか、と仮説を立てていたりします。米百俵の話みたいですけど。
飲み会でたまたま話し合った彼の言葉の断片から、秋田県の教育事情の全体が、いまどのようになっているのかを知りたくなってきました。
酩酊時の記憶を手繰りよせながら、そのような深いところまで頭の中で仮説を立ててました次第です。