昨日のこと。
那須塩原にて,名物スープ入りやきそばで昼食してきました。
やきそばを,通常どおりに,鉄板でじゅうじゅう焼きあげて,そして湯気とソースの香りぷんぷん漂う状態のを,醤油ペースのスープを張ったどんぶりにどぶんと入れて,箸でつまんでじゅるじゅる啜りながら食べる,というシロモノです。
麺がスープの中に漂っています。どうみてもラーメンです。しかし,スープの中にひたされた麺を,箸でひっかけて,口のそばまでもってくると,甘いソースの香りがします。しかも,麺の上には,普通のやきそばでおなじみの具のキャベツと豚肉を刻んだものが,こんがりと茶色く焼きあがってのっかっています。
まさに,見かけはラーメンで,味はやきそばだという,どっちともつかない不思議なメニューでした。
ただ,はっきり言えることは,これは完膚なきまでにB級グルメですね。二つ併せればおもしろいだろうという安易な発想がいいです。そういう,チープな感じは免れません(でも,それが”良さ”ではあります。けっこうおいしいし)。^^;
ところで,わたしたちが,「即席やきそば」を,コンビニで買ってきて,そしてそれを作るプロセスとしては,一般に下記のとおりの段取りを踏みます。
A 封を切る
B 乾麺が中に入っているのを確認する
C かやく(=具)をいれる
D 熱湯を注ぎ入れる
E 麺が緩むまで待つ
F 熱湯を捨てる
G ソースを入れる
H かき混ぜる
I 食す
しかし,たまに神がかっていたりすると,つい,CとGのプロセスをいっしょくたごたまぜにして,やってしまいます。これをやってしまったときには,もはや,Fのプロセスを踏むことが,どうしても出来なくなります。
この場合は,やむなく,ソース味のスープにひたひたになったままの麺をすすって,ラーメン風にじゅるじゅるすすりながら食べるしかなくなってしまいます。
とはいうものの,これもまた決してまずくは無くて,ソースの良い香りにつられてついつい全部平らげてしまいます。
なんとなく,今回,スープ入りやきそばを食べていて,上記の即席やきそば「作り間違い」を食べたかのような,そういう感じがしたりします。
こういうのを「名物」として,堂々と売り込む,こういうセンスが素敵です。また食べに行きます。