上京ログ@2/10

上京ログとはいいながら,目的地は都内よりも南にある神奈川県川崎市なのです。

日時:2月10日18:00,場所:川崎ミューザ
小川典子*1田部京子*2ピアノデュオ」
曲目:グリーグ「抒情小曲集」より「小人の行進」「夜想曲」「トロルドハウゲンの婚礼の日」(小川ソロ) / 吉松隆「プレイアデス舞曲集」より「小さな春への前奏曲」「線形のロマンス」「鳥のいる間奏曲」「真夜中のノエル」(田部ソロ) / リスト「リゴレットパラフレーズ」(田部ソロ) / シューベルト「幻想曲ヘ短調」(田部&小川連弾) / ホルスト「惑星」より「火星」「金星」「木星」(田部&小川2台) / サンサーンス「動物の謝肉祭」より「水族館」「白鳥」「終曲」(田部&小川2台) / ラヴェル「ラ・ヴァルス」(田部&小川2台)

シューベルトのデュオがなかなか感動的。静かで叙情的な旋律と,動的な分厚い響きによる旋律とが,交互に入り混じっていて,たいへんドラマティックで起伏が激しい曲。未完成交響曲の世界を,ピアノに置き換えるとこんな曲になるのかなと思ったりもしました。そんなふうに思いたくなるくらい,一台のピアノが,巨大なオーケストラみたいに大きく,優雅に鳴り響いてくれました。けっこう長い曲だけど,最後まで飽きずに聴けます。いつまでもこの哀愁を帯びたメロディに身をゆだねて聴いていたい思いにさせてくれる演奏でした。
後半の,ホルスト「惑星」,ラヴェル「ラ・ヴァルス」もまた華やかな名演で,聴いていて楽しさの極みでした。
満足満足。
こうしてプログラムを見ると,ピアニスト2名による,こういう曲目が聴ける,というのは,すごいレアなのではないかと思います。もし近隣でも,公演開催されるものなら,もう喜んで聴きに行きたいです。