本日の読書

小説 小栗上野介―日本の近代化を仕掛けた男 (集英社文庫)「小説小栗上野介童門冬二新潮文庫)」

幕末の諸事件は,ある人間が,「これは到底実現できない」と投げ出してしまったものや,「まだ時期が早い」とためらっているようなものを,坂本(竜馬)のような器量人がつぎつぎと拾い集めて,大成させたということだ。歴史はこういうことによっても変わるのだ。ただ,他人が捨ててしまったものや,ためらっているものに対して,自分も同じように不可能だと思ったり,ためらっていたりしていては歴史は動かない。思い切って,「これをもっと大きく膨らましてやろう」と考える人間が,つぎつぎと登場することによって,時代は変わっていく。

そのうち新車に乗って群馬の方も歴史探訪してみようかな。