藤田憲一氏

本日夜筑紫哲也ニュースにて出演との由ご近況気になっていたので番組予約せり
視聴。ホリエモン裁判傍聴を終えて裁判所から出てきたところから特集が始まった。やはり病状が相当進んでいる様子。車椅子に乗っている。そして体がげっそり痩せてしまっていて見てて痛々しい。それでも,言葉は太くてしっかりしている。インタビューのマイクに対して(堀江さんは経営に対して)無責任です,と云う趣旨のコメントで,ばっさり斬ったのが印象に残った。あの裁判をこんなに明快に斬れる人は,この人以外にいないのでは,という気もした。
ちなみに,この「責任」ということばが,このONAIRのキーワードのひとつだった模様。今年の8月に福岡で行なわれた,医療従事者を対象とした講演会の映像が流れる。ここでの彼は「患者としての責任」を訴える。医療の現場では,患者側の無責任さが,医療の発展を妨げているのではないかと主張。たとえば当初は医師に「すべてを任せます」というはずだったのに,なにか有ると,すぐに患者側から「医療ミス」だと訴えてくることが多い。こういう患者がいるために,けっきょくマニュアル的な医療措置しか出来なくなってしまって,医療の発展を妨げてしまっていることもあるのではないかと主張。客席の医療従事者の面々も深く納得している様子だった。
生命ぎりぎりの線に立ちながらも,あきらめて投げ出さず,毅然と,行為に対する「責任」を訴えつづけるその姿勢に,いろいろ考えさせられることが多かった。
自分自身の過去に照らして考えてみると,責任を放置してうやむやにしてしまったことが,たくさん思い起こされてきてならない。あのとき,全身で受け止めて,しっかりと事に当たっていたならば,また別の,もっとおもしろい展開もあったのでは,と思うことも頻り。そういえば,この10月から11月にかけて,本業でプロジェクトをひとつ抱え込んでしまっていてばたばたしている。だけど,悔いの無いように責任をもって,最後までねばりづよく対処しなくては。前進前進。