桐生散策

この週末は,引越し以来散らかし放しになっていた自室の整理と,それと,昨日土曜日は,群馬の桐生方面を散策してまそた。
この白河から,桐生へ,自動車で行くとなると,日光と旧足尾銅山を経由して行くのがいちばんの近道のようなので,そのルートを一心不乱に突っ走ってみたのですが,日光を過ぎて細尾峠を越えをしようと登り坂を上っていたところ,カーブの向こうで警察のネズミ捕りが! 10kmオーバーであえなくつかまってしまい,12,000円の反則金の納付書を頂きました。これでゴールド免許がまた遠のいてしまいました。北海道を離れたのを機に,心を入れ替えて,ゴールド免許,本気で目指していたのに。・・・まあ,事故の代替物として,違反キップがあるのだなと思うと,腹が立ちません。忠実に支払います。
これからは,法定速度,遵守,誓います。本気で今生の無事故を願っておりますゆえ。
この,細尾峠を越えて,渡良瀬川渓谷沿いの,くねくねした下り坂を下りていくと,ようやく桐生の町並みに到着です。
市内に入り,桐生駅裏の,新川公園そばに,ちょうど駐車場があったので,そこに車を停めて,あとは漫然と,徒歩で,散策してました。

新川公園の桜です。きれい。
しかし,手前のベンチが,ぐにゃりとひん曲がっているのが不審ですね。いったいどれだけの体重の方が腰掛けると,こうなるのでしょうか。

桐生の市内というのは,こんな感じで,細い道路と,昭和の雰囲気たっぷりの町並みです。

これは有隣館そばの喫茶店。渋い渋い。

こういう古い土蔵が,ごく,自然に町並みに調和して存在しているんですよね。なんとも,不思議な感覚。

この家屋なんか,1階から2階まで,蔦がびっしりと絡んでいて,すさまっじいですね。夏場なんか,葉が鬱蒼と生い茂っているときの住み心地って,いったい,どういうものなのだろう?

これが,安吾さんにとって,ついの住処となった,書上邸の,母屋と言われる建物です。家屋右脇に,「坂口安吾千日往還の碑」なるものが建立されてます。おそらく,この石碑のあたりから,当時のあるじが,日常的に姿を現しては,すたすたと歩き回っておられたのでしょうね。その現場でいると,その様子がありありと目に見えてくるかのようです。

天満宮参拝。道中の交通安全祈願。

念願の「芭蕉*1」訪問。創業昭和12年です。建物が,すでに年季を語って余りあります。

近づくとこんな感じ。

玄関前の細い路地もこんな感じ。

細い路地そばにはこんな看板が。
うーん。・・・こういう,昔ながらの,狭い路地が迷路のようにひしめいている街並みには,その町並み独特の苦労があるんだなあと思います。けして他人事ではありませんが。
すっかり,現実に引き戻されてしまいました。
というわけで,安らぎの場を求めて店内潜入。

うすっ暗い店内。BGM一切無し。聴こえてくるのは,たまに屋外を突っ切っていくスクーターのエンジン音くらいなもので,あとはほとんど静寂です。
ていうか,このときの客,自分,ひとりだけではないですか。静かなはずですよねえ。
だけど,店内のこれらレトロな調度品を,漫然と眺めているだけで,時間の流れが,おのづとゆるやかになってきます。

囲炉裏ですよ。すぐ右隣に,石油ストーブがすえつけられてますけど。
でも,この,独特の静寂さは,日常とはまるで別世界です。安らげます。リピーターになってしまいそうな予感です。
ちなみに,この「芭蕉庵」では,腹ごしらえとして,インドカリーをいただいてきまそた♪ まんぞくまんぞく。
しかし,旧安吾邸も,有隣館も,天満宮も,そして,「芭蕉庵」も,すべて,JR桐生駅前から,徒歩で,余裕で散策できる範囲内にあるんですね。そういう意味で,桐生って,観光客にとっても,嬉しい町です。
また,そのうちふらりと遊びに行きますね。