memo

カフカの「審判」の主人公は,ある朝突然,身におぼえのない罪で逮捕される。ブロートはカフカが,その身におぼえのないところに,主人公の罪をみているのだという。達見である。なんとわれわれの周囲には,自己批判の精神を失った「審判」の主人公のようなヒューマニストのむれが,たくさんいることだろう。−−花田清輝カフカの教訓」