時間浪費

このごろ中古のゲームにはまっています。このごろは中古といっても,グラフィックが綺麗で,思考ルーチンもよく仕込まれたものが流れてきてるので,未体験のものならそれなり楽しめます。先日の「トゥームレイダー美しき逃亡者(EIDOS)」も,ジョイパッドをエミュレート導入して以来,格段に操作性が上がりそれでなんとか完了。
引き続いていまやってるのは,「コマンドス・スペシャルパック」なるもの。おなじEIDOS産。舞台は,第二次大戦中の北欧です。コマンドス(連合国軍の特殊工作部隊)として,6名のえりすぐり精鋭兵が,ナチスドイツが実効支配している敵側の最前線に送られます。そしてその数少ない要員を巧みに操作して,各要塞を守っているナチス兵をひとりづつ成敗し,そして最後には要塞中枢部に爆弾等を仕掛けて破壊するという,なんとも殺伐とした味わいのゲームであります。
めっぽう難しいです。第1ステージは,あくまで練習用としての位置づけしかないみたいで,兵を操作する方法をつかんでしまえば,簡単。しかし次の第2ステージで躓いています。渡河して,四角い形の要塞に乗り込んで,燃料タンクをどかんと破壊するのが目的なのだが,要塞周囲を守っているナチス兵を全滅させるだけで,2日もかかってしまった。そしてそれから要塞の内部のナチス兵の攻略にてこずっています。成敗しても成敗しても兵を補充してくる。そもそも隙も少ない。これは堅固です。
あくまでも特殊工作なので,物音を立てずして,敵兵を成敗するのが原則。したがって,銃や機関銃で撃つのはタブーです。他の敵兵が銃声を聞きつけてたちまち寄ってきて,あっというまに蜂の巣にされてしまいます。だから背後から迫って,ナイフで成敗するか,あるいは行く手にトラップを仕掛けるとか,あるいははるか遠くから狙撃するのが原則というわけです。
一見隙がないように見える敵陣地も,ディスプレイ上のマップを時間をかけてなんども見直していると,かならず,弱点が,見えてくる,その弱点発見のよろこびがたまらないので,ついはまってしまうんですよ。どんな堅固な要塞にも必ず弱点はある。それを発見して,慎重に攻撃して,着実に着実に,要塞を落としていくのはまさに男のロマンのひとつであります。日露戦争旅順港攻略戦の時の海軍将校だって,かの二百三高地こそが,この要塞の弱点であることを発見したときは,どれだけ快哉をあげたことだろうか。そうなのです,困ったことなのですが,この弱点探し遊びははまります*1。しかも,このゲーム,ウェブ上にだれも攻略法等をアップされてないみたいなので,それだけにすべてを自分で考えなくてはならないので,ますます時間がかかります。
結論。このゲームは,平日は封印しておこう。他のことに費やすべき時間が犠牲になります。土曜日曜のほんとうに暇なときの埋め草にしておきます。じっさい,ひまなんかそんなに無いんだってば。

*1:正直言うと,こんなの殺伐としているし,また,所詮,仮想世界上の出来事以上のものではないということもあるし,心底”おもしろい”とは思っていません。でも,やりだすとついずるずるずるずると”はまってしまう”のです。だからこそブレーキが肝心なのですが。