合掌

作家倉橋由美子さんがこの10日になくなられていたとの報。個人的に,その小説では,”大人のための残酷童話”を読んだことがあるのみですが。
たしか安吾について論じたエッセイが残されており,それが丁寧な論旨で安吾読者の心の中を衝いた的確なもので,強く記憶に残っています。たしか(同時代の太宰と対比して)安吾は,”愛されない”作家である,それが彼の作家としての特質であり,安吾安吾たらしめているゆえんである,という論旨だったように記憶しています。題名はまだ思い出せないですが。あとで探してみよう。