本日の読書

その辺の問題 (角川文庫)「その辺の問題(中島らもいしいしんじ著角川文庫)」 でたらめで,自虐的で,軽くて,たっぷり笑かしてもらえました。頭の中が複雑な観念でくちゃくちゃみなぎって重ったくなっているときなんかは,こういうでたらめやりまくりな本っておすすめです。
文章だけしかないのに,漫才みたいなおもしろさもあちこちに漲ってて飽きさせません,侮れません。たとえば,10ページの,”たべる,のむ”の,

いしい:(断酒されて以来)食事に関しては変わりましたか。栄養に気を遣うようになったとか聞きましたけど。
中島:一日1食は取るようになったね。中華料理の焼きソバとかな,”繊維”を取るようにしてる。
いしい:焼きソバって,繊維やないでしょ。
中島:いや,野菜がようけ入ってるから。
いしい:今,真剣に間違えましたね
中島:だいたいな。世界中の農耕民族見てもな,動物性のタンパクていうのは,本来あんまりいらんねん。祭りのとき,羊を屠ったりするくらいや。・・・

らもさんのぼけとも本気ともつかない言葉が炸裂しまくりです。この稀有な精神の持ち主に改めて合掌です。