本日の読書

戦下のレシピ―太平洋戦争下の食を知る (岩波アクティブ新書)戦下のレシピ斎藤美奈子著岩波アクティブ新書)」 ブックオフでふと見つけたので読む。戦争末期頃のレシピを読んでいると,それは,ただでさえ少ない”粉”を水で延ばして見た目だけを膨らますということだけに終始しており,その内容と栄養の,あまりの貧しさたるや,これは異常以外の何ものでもなし,やはり読んでて涙が止まらなくなってくる。
それでも,戦争初期頃(昭和12年−16年あたりか)の,まだ流通が,それなりにしっかりしていたころのレシピなら,一日あたりのカロリーを十分に補給できると言う前提が成り立っているようで,その辺のなら,いまでもけっこう美味しそうです。試してみたくなるのもちらほら。「節米料理」として,米の代わりに饂飩をこまかくちぎって焼飯と為す,「麺飯丼」なんか,写真で見る限りでは焼き饂飩ぽくて,かなり美味しそうです。