ちなみにこの画像 → 

一見ふざけた意図で掲示しているようですけども,当の毛蟹としては,生存競争ぎりぎりの線で行われている,神々しくも命がけな行動なのです。左の,足を砂地についてひょこひょこ歩いているように見えるのが雄。右の,抱きかかえられて足をこごめて身を委ねているのが雌です。
こんなことをやっている隙に,蟹に比べてはるかに巨大なミズダコが,その八本足を投網のようにがばとひろげてにゅっとおそってきて,残酷にも雌雄の片一方をさらって捕食して丸呑みしまう水中映像を,かつて観たことがあります。これは観ててまことに背筋が凍る思い。自然界の掟おそるべし。
毛蟹と違って,人間は自動車という硬い硬い殻の中でゆうゆうと事にはげむことが出来ます。天地創造の神に感謝しなくてはならないのであります。