タモリ倶楽部@北海道

日本のカーセックスの過去と現在(60年代−2000年代)についての特集でした。おおいに楽しませていただきました。むかしの週刊誌の,なつかしい記述をひもときながらカーセックスのむかしと今を考えるのが,この週の企画の骨子です。
しかし,ゲストの山田五郎さん,まことに水を得た魚の如く活き活きしてましたね。「産業革命以前には,カーセックスなんて無かったんですからぁ!」と言葉にやたら熱がこもっている。
カーセックスという言葉が日本の雑誌に紹介されたのは1967年。60年代の日本の自動車普及台数はわずかに200万台程度で,自動車というのはまだまだ金持ちの特権的アイテム! それだけに当時は”自動車を持つ”と言う自体が,ステータスというわけだから,当時は,助手席に座らせた彼女に,クルマというものを”見せびらかす”ということだけで,じゅうぶんに口説きのテクニックたりえたようだ。まさに隔世の感。
当時の究極のテクニックの記事。走行中に,「君も運転してみるかい」と,シート脇のギヤレバーを握らせる。そして彼女が右手でレバーを握ったら,そのうえから,自分の左手をやわらかく被せてぎゅっと握り締める。そして一緒にギヤレバー操作をして,お互い車の振動を手と手で共有しつつ,気持ちを高めていき,そしておしまいには法悦の場を求めて,しかるべきポイントへ行ってしまいましょうというわけ。
あるいは,それでも興奮が得られない場合は,走行中,あまりわざとらしくない程度に,急ブレーキを踏んでみる。すると助手席の彼女の上体が前方につんのめるので,そこで「だいじょうぶかい?」と左手をにゅっとさしだして彼女の上体を押さえてやる,といった具合に,お互いはらはらどきどきさせて,彼女の心にアプローチしていく,・・・などという恋愛指南めいた記述があったりして,いまとなってはそれらがとってもご都合主義的で,たいへん笑えますです。いまとなってみると60年代っていい時代だったのですね。〜
そして,70年代,80年代と時代を経るにつれ自動車の普及台数は爆発的に増え,自動車のレア度も下がっていくので,そうなると上記のようなテクニックはもはや通用しなくなり,カーセックスはひとつのテクニックとしては,きわめて相対的な立場に追いやられていくようだ,との事。
いや〜,しかし,今週のタモリ倶楽部@一週間遅れは,たっぷり笑わせていただきました。こういう性的におおらかな笑いもまたいいもんでございます。
いつにもましてばかばかしい本日のブログでたいへん失敬しまそた。