うーん

ライブドアVSフジテレビ,ますます先が見えてこなくなってきました。しかしライブドアも要するに,会社のお金と信用を使いまくって使いまくってニッポン放送株の購入に心血を注いでいるわけだが,いい加減どこまで強気で行くつもりなんだろう。思い出してみれば,先のプロ野球球団の買収にしろ,競馬場の買収の件にしろ,結果的に二つとも思惑通りには事は運ばなかったとはいえ,ライブドアはどちらとも”不退転”を貫いているんですよね。今回のニッポン放送株の件もおそらく不退転のまま最後まで最後まで株買収合戦を戦い貫くつもりなのでしょう。
だからお互い意地張らないで,財務状況ががちゃがちゃぼろぼろになるまえに,どちらかがさっさとまず負けてしまえばいいと思うんですよね。だけど負けるためのいい方便がおそらく見当たらないのでしょう。もっともこの合戦の場合,”負け”はすなわち,乗っ取るか乗っ取られないかを世間にアピールすることになってしまうわけだから,やはり片一方に不利益な結果になってしまうわけだ。だから,負ける,という選択肢はここではとても選びづらいものになっているのだと思います。ライブドアとしては,意地を最後まで貫き通したい。ウェブとメディアの融合をとことん加速させたい。フジテレビとしては,公共放送が,”乗っ取られた”,というイメージを作りたくない。こうなると,どちらにもそこそこに利益のある三つ目の選択肢はなにが出てくるだろう。うーん,いまのところは,見えてきませんが,これがけっこう大事なポイントなのではないかと思います。うーん。*1

*1:しかし,ライブドアとフジテレビによる株取得の件って,われわれ田舎のほとんどの一般消費者レベルにはあんまり関係ない,程遠い話で動いてくれているから,高みの見物気分で気楽にゴシップにしやすいですよね。これが政府による郵政某事業の民営化,分割化の問題云々になると,なかなかゴシップにしづらいです。だって,けっこう自分の身近,近所,あるいは学生の頃の同級とかに,郵便局の職員っていたりするじゃないですか,しかも,末端の局の職員ほど,政府のそんな意向とはまるで程遠く,ごく朴訥に公務を遂行されているかたがほとんどで,そういう方のことを思うと,うかつにゴシップにしづらいんですよね。ゴシップにしやすいニュース,しづらいニュースの差って,けっこうこんなところにあると思うんですよね。しかし,先行きというのはどんな仕事に就こうと能力があろうと誰にもわからないものであります。