日本狂詩曲Pf独奏版北海道初演だそうな

夕刻6時より音更町文化センター大ホールにて,下記のコンサート聴く。

「川上敦子plays伊福部昭モーツァルト」 1 モーツァルト ピアノソナタ#13K333 / 2 モーツァルト 幻想曲K475+ピアノソナタ#14K457 / 3 伊福部昭 トッカータ(1970)ピアノ独奏版 / 4 伊福部昭 日本狂詩曲(1935,2004)ピアノ独奏版

前半のモーツァルトピアノソナタは,個人的に曲目自体あんまり関心が無いので,どうのこうのというのはありませんが,その弾く姿はまさに宣伝文句どおり”ノンペダル奏法”ですね。足はぴったりと床につけて全てを弾きこなしておられましたです。
やはりおもしろかったのは,4番目「日本狂詩曲ピアノ独奏版」です。本来はオケ曲なのだが,このピアノ独奏版でも,演奏効果,絶大です。民族音楽的な,どこか懐かしくて野太い響きは健在。とくに第2曲「祭り」コーダ部は,10本の指をフルに駆使していやがうえにも盛り上がります。あまりの熱演に客席も緊張感みなぎりまくったようで,終演後の拍手も割れんばかり盛大,”ブラボー”の声までも飛び交いました*1
この「日本狂詩曲」は,嘘でも大袈裟でもなんでもなく,”聴きもの”です。関東方面お住まいの方は,ぜひ一度は川上さんのさいたま公演で耳にしておいて,損無いです。もっと多くのピアニストによる演奏で聴いてみたい,そんな気もします。
邦人作曲家に耳を愉しませた夕べでありました。

*1:客席がここまで盛り上がったのは,唯一この曲目だけ。他の曲目ではずいぶんおとなしかったのであります。