17:30-19:00

十勝プラザにて羅臼御在住の水中写真家関勝則さんによる水中写真スライド講演会”知床のなかまたち”拝聴せり。ご専門に係る水中のアザラシ,トド,クリオネカラフトマスオオカミウオ,ナメダンゴ,毛蟹,タラバガニ等々,はたまた陸上のヒグマ,オオワシに至るまで,羅臼の自然のなかで写した鮮明極まりなきスライド画像と,撮影者ご本人による楽しい撮影裏話等々拝聴せり。
関勝則さんというのは,ずばり,日本に”クリオネ”を紹介された人です。かつてはクリオネといえば北極海かカナダにしか生息しない不思議な生態の生きものというのが通念でした。羅臼在住の関さんにとっても,それは同じで,やはり名前と写真のみ知るという存在だったそうです。しかしある日たまたま羅臼の海中に潜って調査をしていたら,なにかしら見覚えのある半透明な生き物が,目の前の水中をひらひらひらひら泳いでいる。あ,あれは,もしかして? と思ってさらに周りの海中を見わたしてみると,あちこちの海中にたくさん舞っていたそうな。なんだ,日本の海にもいるじゃないか,そしてそれがマスコミにも紹介されて大反響を呼び,いまでは北海道の海中を代表するキャラクターにすらなっているというわけです。
それ以外にもテカギイカ,カジカとかいう,海洋生物の貴重な生態写真も多数撮影,それらは学術的にも評価は高いという。20年以上も羅臼に定住して,ひたすら羅臼の海中を撮り続けてきたその写真の,すばらしさ,おもしろさは素人の自分が見ててもまことに興味津々ものでした。
ちなみに,テレビ番組等で,オホーツク流氷についての特集ものが組まれたりすると,その企画の8割がたには,この関さんの名前が連なってます。オホーツクの海中の映像資料というと誰もがまず真っ先のこの人に就くと言う,それだけすごい人です。このはてなキーワード化してみたいという誘惑にも駆られるくらいですw
その後,承前の”十勝ビール”にて新年会したたか呑みにけり(19:30−22:00)。満喫/\。