本日の読書

黒のトリビア (新潮文庫)「黒のトリビア」(新潮社事件取材班著新潮文庫)。国内犯罪にまつわるトリビアを集めたなかなかぶっそうな雑学本。「日本の検挙率は既に20%率を切っている」「人骨を薬として売っていた男がいる」「あなたが殺される確率は0.00008%だ」「年間360人もの外国人犯罪者が海外に逃亡を果たし,逮捕されていない*1」と言う戦慄的なトリビアも多数あり。こんなの洒落にならない,困ったものです。巻き込まれないよう祈るばかりです。興味深かったのは「精子は放置しておくと頭部と尻尾が離れる」というトリビア。残留精液というのは事件解決のための重要な手がかりのひとつ。微量でも,犯人の血液型やDNAに関する手がかりが含まれている。しかして精液の劣化は外部に射出された瞬間から始まるわけで,要するに,”頭部と尻尾が離れる”,というのはその劣化の一プロセスであって,そういう劣化の状態を割り出すことによって,強姦犯罪等の犯行時刻等を割り出すことが可能というわけである。
・・・そうだ,しかし,ここでひるがえって考えてみるならば,ええっと,これって,昨夜の忘年会で食べた,たち鍋の”たち”の鮮度を推し量る手法にも使えないか知らん,とおおばかなことに連想が及んでいます。次回からたち鍋を食するときは,食膳に顕微鏡を持参仕らんか。んなことしたらせっかくの鍋物がおいしくないでふ。

*1:逃亡犯罪者引渡し条約を結んでいる国は韓国と米国のみ,中国は調印なし。したがって最近増加傾向の中国人による犯罪の場合は,これ国外に逃げられたらもはやなすすべなし。