本日のBGM

BEST OF KODO SONYの企画もの”BESTOFCLASSIC”のうちの一枚として廉価で発売されていたので購入。”鼓童”ってクラシックの範疇で扱われているってこと初めて知りました。
CDだけで聴くと,さすがに軽い印象。ノリのいい太鼓のリズムがどかんどかんかつかつかつかつとただ鳴っているだけと受け取られかねないCDです。これだけだと,実演での,ホール全体に響き渡るあの変幻自在な音色までは堪能できないかもしれません。*1
ただし,一度でも,その実演に接していれば,このCDを聴くことで,実演を聴いたときの記憶をもって,頭の中で補正しながら聴くことも出来るので,リマインダー用として楽しむには十分です。そういう意味ではお勧めです。
たとえば,石井眞木作曲「モノクローム」の,大波がひたひたひたひたとクレッシェンドで押し寄せてくるような絶妙な音響美と,自分が客席で耳にした当時の興奮気味な感興も,このCDを聴くことでぱっと思い出すことが出来ました。
鼓童は,やはり生演奏でなくては,その強弱自在な音色と,ずしんとした音響美というのは,堪能できないようです。CDは実演に接した後でリマインダーとして聴くべきものかと思われてなりません。一度実演の洗礼を受けると,あらためていろいろ考えさせられます。

*1:今年の9月27日に帯広市にて,実演に接しました。